写真:インド/リシケシュ ヨーガ・ニケタン・アシュラムよりガンジス川を望む
 
 

Yogaは
サンスクリット語のyuju(つなぐ)が語源と言われています。
その言葉は『yogaとは感覚の制御のことである』と言った、ウパニシャッドまで遡ることができます。

数千年続くYogaは、今やさまざまな解釈がなされ、さまざまな流派がありますが、
根本教典は、パタンジャリの『yoga・スートラ』。

その歴史とルーツを知らないとYogaは始まりません。


 

古代インドの全ての知識はヴェーダ聖典群からはじまります。

そのヴェーダ聖典から6つの哲学派が生まれ、そのひとつが Yoga学派。
根本教典は、AD5世紀頃にまとめられたとされる、パタンジャリのyogaスートラ。

アーユルヴェーダ医学と同様、二元論である『サンキヤ哲学』を基礎理論とし、
仏教思想の影響も受けています。

それに対し、ヴェーダンタ哲学は一元論。
神との合一を基本理論とするため、この時代、哲学者同士で盛んに議論しあったと言います。
そのヴェーダンタ学派で有名な哲学者シャンカラチャリヤ(AD8世紀頃)は、二元論に批判的であったとも言われています。

しかし、近年、そのヴェーダンタ学派のラーマクリシュナの弟子『ヴィヴェーカナンダ』により yoga思想が全世界に広まった際、一元論的解釈のyoga思想が世界的に広めてしまったと思われます。



AD1000年位に密教が隆盛したあたりに、Yogaも身体能力を高める方向に変化しました。

その頃興ったのが『ハタyoga』で、肉体的なyogaの始まりとなります。

スートラが心を鎮める「瞑想」を中心におくのに対し、『ハタyoga・プラビティカ』は人間の身体的能力を高めるためのYogaで、書の中では「yogaスートラに至る前のyoga」と位置づけています。



 

パタンジャリの yogaスートラの第2章中にある八支則を中心に、かいつまんで解説してみました。
心のことしか書いてないスートラ。
yoga=ポーズのイメージしかない人には意外かも?

カタ・ウパニシャッドに書かれているパンチャマヤ。
(パンチャマヤコーシャ=人間五臓説と訳す事あり)
世界は5層のマヤ(微細な霧のようなもの)で出来ていると言う思想。瞑想でも大切なコンセプト。
     

 


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